様々なはげ

男性型脱毛症

はげと一口に言っても、その種類は様々です。

例えば「男性型脱毛症」

この男性型脱毛症は現在全国で1,260万人の人が悩んでいるはげの1つです。

思春期以降の男性に生じるもので、前頭部の髪の生え際が後退する、あるいは頭頂部の髪のボリュームが無くなることで地肌がうっすらと見える症状などが現れます。

一般的に遺伝や男性ホルモンの影響が原因で起こるはげと言われています。

しかしこの遺伝ですが、厳密に言うとまだ解明されていない段階で、はげの原因として捉えるのはいささか疑問です。

はげが遺伝するというのは、かなり短絡的な見解で、「はげる可能性がある」「はげやすい体質が遺伝する」程度に考えた方が良さそうです。

男性型脱毛症はヘアーサイクルの乱れによる脱毛症です。

このタイプのはげに関する対策としてはプロペシアという医療用医薬品があり、2005年に国内初の経口型男性型脱毛症治療薬として発売されたものがあります。

他にもリアップなどの外用薬も画期的な育毛剤として一大ブームを築きましたね。

男性型脱毛症は、はげの種類の中でも進行型であるという厄介な面を持っているので、放っておくと前頭部、頭頂部の脱毛発症部位は必ず進行をしていきます。

進行を止める一番良い対策は医療機関に相談することだと思います。

いまははげの専門外来もあるので、はげの進行を食い止めたい人は一度医療機関に相談してみてはいかがでしょうか。

単発型円形脱毛症

はげの種類の1つに「単発型円形脱毛症」というのがあります。

いわゆる「10円はげ」の類なのですが、その中でも単発型円形脱毛症は一般的な初期症状を指します。

この単発型円形脱毛症は、突然10円玉サイズの頭髪に丸い脱毛部分が出来ることで発見されることが多いはげです。

前兆としてかゆみや大量のフケなどが生じる場合もあります。

場合によっては円形脱毛の個所が複数に及び、老若男女問わず女性や子供にも見られるはげ症状です。

単発性脱毛症の場合は心因性のストレスや緊張による、一時的な脱毛症なので、多くの場合安静にして放っておくと自然治癒してしまい、頭髪全体のはげにまで進行することは無いと言われています。

ただ、子供の場合アトピーなどのアレルギー性皮膚炎などと合併すると、毛根を傷める恐れもあります。

また治ったとしても脱毛跡が目立つこともあるので、進行するようであれば病院で治療を受けた方が良いでしょう。

通常であれば、何の対策も必要なく1〜2ヶ月位で治るタイプのはげなので、あまり深く悩み過ぎず自然治癒を待つのが良いと思います。

何といってもこのタイプのはげの原因の多くはストレスなので、思い詰めることなく、過剰なストレスを感じないように生活することが大切です。

多発型円形脱毛症と多発融合型円形脱毛症

いわゆる10円はげの初期症状は単発型円形脱毛症ですが、そこから少し進行したものが「多発型円形脱毛症・多発融合型円形脱毛症」です。

これは単発性円形脱毛症と違って、10円玉大から500円玉大の円形脱毛が、連続して発症したり、何度も再発してしまう円形脱毛症です。

多発型円形脱毛症は、同時に多発的に、頭のあちらこちらで単発型円形脱毛症が繰り返し発生するはげ症状で、大きさや形、発症箇所も様々です。

ひとつのはげが治っても、他にまだ沢山のはげが残っていたり、別の場所に新たなはげが出来たりといたちごっこの状態が続きます。

適切な治療を受けることによって約半年から2年ほどで完治する場合が多いようですが、人によっては10年以上かかる場合もあるのが多発型円形脱毛症の厄介なところです。

多発型円形脱毛症がさらに深刻になると、多発融合型円形脱毛症となり頭皮全体の髪の毛が抜けてしまいます。

難治性脱毛と言われるはげの一種で、治療には根気がいる場合が多く、さらに進行すると全頭脱毛になってしまいます。

単発性円形脱毛症と違って、多発性円形脱毛症の場合見極めは難しいようですが、円形脱毛が治っても再発したり脱毛部分が増えるようなはげ症状の場合は、必ず専門医に相談して専門的な対策を取った方が良いでしょう。

更に進むと全頭脱毛症

はげの種類の中でも多発型円形脱毛症・多発融合型円形脱毛症がさらに悪化したものが、「全頭脱毛症」というはげです。

はげた部分がいくつも重なり範囲を広げ、文字通り頭全体に広がってしまう症状です。

治りも悪く、治療にはかなりの期間を必要とする場合が多く、しかも元の状態に完全に回復するとは限らない事もあるそうです。

また、子供の場合、成長期の新陳代謝が活発のため、進行性の円形脱毛症が急激に全頭脱毛症に移行する場合があります。

このはげ症状は免疫疾患の場合が多いとされていますが、他にも遺伝的な脱毛因子や免疫不全、ストレス等、複合的な要素が折り重なって悪化していくようです。

これも男女、年齢問わず誰しもなる可能性があるはげなので、人によっては物心ついた頃から治療を行っている人もいます。

はげといっても、その種類も原因も対策方法も様々。治療に要する期間も人それぞれで、深刻な脱毛症に悩み苦しんでいる人も多くいます。

治り難いはげで苦しんでいる人が社会に理解されず、余計なストレスを抱えてしまう場合もあります。

自分が直接はげに悩んでいなくても、みんなが過ごしやすい社会のためにはげに対する理解を深めることが大事だと思います。